2024年2月13日

McIntosh audio マッキントッシュオーディオの真空管アンプ

こんにちわ、かんてい局前橋店です。
今回は一風変わりまして、オーディオ機器、しかも真空管アンプ!
パワーアンプのMC275とプリアンプのC22をお買取りしましたので、ちょっと調べてみる事にしました。

マッキントッシュですが、私はスバル車のレガシィツーリングワゴンのスバル純正マッキントッシュオーディオの音しか知りませんので、あまり音質に関してはわかりませんが、純正オーディオより全然良かったと記憶しています。(社外ヘッドユニット交換とスピーカー交換等を行う必要がないなと思う感じでした)

ですので、今回はマッキントッシュの歴史など、C22とMC275の組み合わせについて調べてみます。

マッキントッシュMC275 Gordon J. Gow 真空管も使われていないような代物でした!

1.マッキントッシュオーディオについて

まずはマッキントッシュオーディオついて歴史を調べてみたいと思います。
あまり馴染みのない方も多いかと思います。オーディオ機器で有名というと最近だとなんでしょうか?
Appleもipodなどのオーディオ機器を出していたり、日本だとSONY、PANASONIC、KENWOODは皆さん聞いた事が
あるメーカーだと思います。もう少し踏み込むと、Onkyo、DENON、BOSE、Mark Levinson、JBLなどでしょうか?
他にもいろいろなメーカーがありますが、嗜好性の高い分野のだと思いますので、有名の線引きが難しいかと思います。

まずは歴史から見ていきます!

マッキントッシュオーディオはアメリカ生まれ!

Mcintosh社は1949年にフランク・H・マッキントッシュによってワシントンに設立されました。
半世紀以上続く老舗の専業オーディオメーカーです。
多くのオーディオメーカーの製造が人件費の安い国に移行していく中、メイドインUSAにこだわり世界中にファンを抱えています。
特にアンプ製品の技術が評価されており、どのスピーカーと組み合わせても最高品質でドライブします。
また、Mcintoshのアンプの外観的特徴として「ブルーアイズ」と呼ばれるメーター表示があります。
オーディオ好きなら一度は憧れるアンプです!

独自の回路設計と出力トランス

ゴードン・J・ガウさんがアンプ造りで最も注力したのは、プッシュプル回路のノッチング歪みでした。従来のプッシュプル回路では、どうしてもBクラスのノッチング歪みが発生し、反対にAクラスでは効率が低すぎて商業ベースに乗りづらいという欠点がありました。そこでガウ氏は、Bクラスの能率でノッチング歪みを減少した方法の研究に取り組みます。オハイオ州立大学のプロフェッサーであるフレッド・ターマンさんの提起を参考に、「シングル・エンディット・プッシュプル回路(SEPP)」による歪みの低減に努めましたが、それまでのトランスではどのような手段を使っても理想的な低歪を実現することができなかったため、OPT(出力トランス)に辿り着きます。OPTにバイファイラー巻きを2つ付けることで、片方をカソード、もう一方をプレートに使用し、出力パワーを出力管のカソードとプレートの双方から得ることで低歪値を実現しました。

プリアンプのC22 こちらもすごくきれいな状態でした

サウンドの特徴

アメリカンサウンド、ヨーロピアンサウンド、ジャパニーズサウンドとそれぞれの特徴があるようです。

アメリカンサウンドは西海岸、東海岸とあるようで、西海岸サウンドは中音域を軸にしたサウンドで、軽快でメリハリのある音が特徴、東海岸サウンドは中低音域重視のサウンドで、深みのある音が特徴的です。
(パンクロックやメロコアなど西海岸好きとしては西海岸サウンドには興味がありますね)

ヨーロピアンサウンドはイギリスサウンド、ドイツサウンドなどがあるようです。

ジャパニーズサウンドは「無機的で冷たい音」と称されることが多く、ハイエンドオーディオ界ではあまりポジティブな意味で使われていません。モニタリングには向いているようですね。
(有名なモニタリングヘッドフォンはSONYのMDR-CD900STでよくスタジオで見ますね)

国によってサウンドがわかれるのは面白いと感じますが、違いを聞き分ける事、何を聞くかで変わってくると思います。
ロックなどを聞くのかジャズを聴くのかオーケストラを聞くのか。
そのあたりも使用するパワーアンプ、プリアンプ、スピーカーで変わってくると思いますが、マッキントッシュに合うのスピーカはJBLのようです。

JBLのスピーカーの相性が良い?

JBLとMcintoshの組み合わせが定番になった理由は定かではないようです。
調べてみると、McIntoshとJBLの共通点は3つ
・重低音領域の表現が得意
・大きな音、強い電流の出力への対応力が高い
・目の前で演奏しているような音楽の瑞々しい表現が得意
この3つの共通点が相性の良さに繋がっているのではと言われています。

 

2.現在でも愛好家が多い?

C22とMC275の組み合わせは、クラシックな真空管プリアンプの暖かみと、パワフルなモノブロックパワーアンプの
ダイナミズムを組み合わせています。真空管の特性とパワーアンプの力強さが結びつき、素晴らしい音質になるようです。
また、マッキントッシュのブランドの信頼性と耐久性も組み合わされており、長年にわたって安定した状態で使用できるようです。

 

MC275について

MC275は、マッキントッシュのモノブロックパワーアンプの1つです。高品質のパワーアンプは、オーディオシステムの重要な要素であり、MC275はその優れた例です。このアンプは、275Wのパワーを持ち、低歪率と高いダイナミックレンジを提供します。また、マッキントッシュ独自のAutoformer技術を搭載しており、スピーカーに安定した電力を供給することができます。そのため、MC275は、クリーンでパワフルなサウンドを実現し、広範囲のミュージックジャンルに適しているようですね。

ジャックタイプではなく端子で接続するタイプなので、かなり古いものだと思います。

真空管を刺す部分も使用感がありません。

真空管も未使用でしょうか?一つ一つ入っておりました!

指紋をつけないように手袋を着用ですね!

C22 プリアンプについて

C22は、マッキントッシュの伝説的なプリアンプの1つです。初代モデルは1963年に登場し、その後も改良を重ねながら数十年間にわたって生産されてきました。C22は、真空管を使用したフルバランス回路を採用し、ウォームでナチュラルなサウンドを提供します。また、デザイン面でも特徴的で、ガラスフロントパネルとブルーメーターが特徴です。このプリアンプは、高い音質と耐久性、美しいデザインが特徴で、多くのオーディオ愛好家に愛されています。
マッキントッシュオーディオと言えばブルーメーターのイメージが強いですし、夜みると非常にかっこよく見えますよね。
修理して長く愛用されている方も多くいる様です。

フロント部もかっこいいと思いました!

古いモデルなので、現在のようなブルーメーターのような光方はしません。

こちらもジャックの差し込み口を見ても綺麗です

真空管を使ったオーディオを使用している人はごく一部だと思いますが、愛好家がいる限り、語り継がれていく物だと思います。

スリット部から中を撮影。ホコリがありません!

3.まとめ

デットストック、未使用に近い状態のC22とMC275のご紹介でしたが、できれば音も聞いてみたかったと思いました。
残念ながらスピーカー等、環境がない状態で、かつ、買取品の未使用となると鳴られません 😥 

パワーアンプとプリアンプ、スピーカーの組み合わせは無限にあると思います。
私も楽器で好きなヘッドアンプ、スピーカーキャビネット、プリアンプで会場にでる出音がだいぶ違うなと感じた事があるからです。

上記であったジャパニーズサウンドは「無機質で冷たい」とありましたが、逆を言えば音楽であれば楽器一つ一つの音が聞きやすいと思われます。
低音が強すぎてもこもって聞こえてしまったり、高音が強すぎてもシャリシャリした感じ聞こえると思います。中音が強すぎても抜けの悪い感じがするかもしれません。

この音域のバランスが好みが出てくる所。嗜好品ですので、そこはとことこん追い込んでいきたくなってしまうものかもしれませんが、きっとそれは俗に〇〇沼にはまる事になるんだろうなと思います 😯 

しかし、このような古くからある技術ありながら、現代のデジタル時代でも再現できないアナログの良さがあります。
作り出せてもその空気感、五感で感じる物の違いがでると私は思っています。

ぜひ機会があればマッキントッシュ、MC257とC22の音を聞いてみたいと思います。

 

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